第135章 歯には歯を、目には目を

田村良樹は十数分前、田村爺さんから電話を受けていた。田村汐里を今すぐ安全な場所へ連れて行け、と。

その「安全な場所」とは、書斎の仕掛けの奥にある隠し部屋のことだ。

容易には見つからない。

玄関のボディーガードが全員片づけられた――田村爺さんの口からそう聞いた瞬間、田村良樹は息つく暇もなく汐里を密室へ押し込んだ。

田村汐里は苛立ちを隠さない。

「お兄ちゃん、いったい何なの? なんで私をこんなとこに連れてくるの? 外にはボディーガードがいるでしょ?」

「汐里……外は、お前が思ってるほど単純じゃない」

田村良樹は深く息を吐いた。

「前からおじいちゃんに言ってたんだ。あの子に手を出す...

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